こどおじってそんな悪いことなのだろうか?

こどおじというのは子供部屋おじさんの略であり、成人しても独立せずに親と同居して生活する人間をからかった言葉である。独立していないために家庭生活を営む能力が低いことや恋愛において家族との同居がネックになることがあるために未婚者が多いなどの点を揶揄している。重要なのはニート引きこもりとこどおじはイコールではないということだ。働いているが同居しているという人は多い。似た言葉にパラサイト・シングルという言葉もあるがこどおじはそれがさらに高齢化したものという認識ができる。

 

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前提としてまず私はこどおじではない。このタイトルだとこどおじ臭むんむんであるので注意されたし。

こどおじという言葉の由来はネットが由来であるが不動産業界などが流行らせようとしているという指摘もある。ネットの噂レベルであるが…。今後マスコミがこの言葉を使って報道し始めたらこの陰謀説を思い出してもらえたら本望である。そもそも親との同居には金銭的メリットは大きい。特に都市部では高額な家賃を納める必要がないというのはかなりの特権である。もはや選ばれしもの。都内に親の代でローンを払い終えた家があるというのはかなり恵まれている。地方においてはそもそも農家などは土地に根差して生きているし田舎ではアパートが少ないということや家が広いことから同居が普通だし家族仲次第だが案外ストレスも少ない。親の介護も考えればむしろ親孝行である。

ちゃんと働いて社会生活を送っているこどおじへの批判の心底には嫉妬が垣間見える。対極の存在としては都市部で貧乏一人暮らしという人間が想像できる。働けど働けど楽にならず一人暮らし、家族と同居している人間を自立していないとして叩こうというわけだ。まあこどおじの中には低収入ゆえに実家を離れないという人もいるし、高齢未婚というケースもある。主に揶揄されているのはそっちの方だろう。働いていて結婚もしていて親と同居している人間はむしろすごい奴である。

こどおじという言葉がおじさんつまり男性のみを想定しているのも注目である。なぜ男性の高齢同居のみが叩かれるのか。時代が変わって男女が同一賃金という時代になってもデートや食事代は男性持ちという古き良き不平等が存在する。まあそのくらいいいけどね。当然視されると腹立つよね( *´艸`)

このように誰かを叩く言葉はその言葉を発する側の人間像にも思いを致すと面白い。どんな人がどんな人に怒るのか、そもそもなぜ怒るのか。豊かな生活を送っているならばそんなことをする人は少ないし怒りの対象によってそのひとのことが分かるものである。変なたとえをするならばハードなエロ漫画のコメント欄に「こんなプレイでぬける奴の気が知れない」と書き込む行為が似ている。普通ならこれ見ねーからと突っ込みたくなる(/ω\)

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